診療している目の病気

当院ではあらゆる眼の疾患に対応し、診療しております。
薬やレーザー処置で治らない目の病気の場合、以下の手術治療が可能です。
当院で行っている手術を御紹介します。

笑気麻酔を導入しました
笑気ガスは最も安全な麻酔ガスで、鎮静作用に加えて鎮痛作用があります。眠るほどの強い麻酔ではなく、手術中に意識はあり、ぼんやりとして体がふわふわする位の感覚です。歯科では小さなお子さんの治療にも使用され、その安全性も確認されています。当院では、全ての処置や手術で希望の方に笑気麻酔が可能です。痛みに敏感な方や閉所恐怖症等で手術に不安が強い方は、ご相談ください。

<VEGF(新生血管増殖因子)阻害薬の眼内注射術> 加齢性黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症の視力障害の原因因子(VEGF)の生物活性を選択的に阻害する分子標的薬(VEGF阻害薬)を眼内(硝子体)へ注入する治療
・眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
・顔面痙攣(がんめんけいれん)
<ボトックス注入術>
瞼(まぶた)や顔の筋肉がピクピク引きつれてしまう病気に対して筋肉の緊張をゆるめるボトックス注射を行います。
・麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
・霰粒腫(さんりゅうしゅ)
目イボ、「ものもらい」といわれる化膿性、炎症性のしこりができる病気で、膿(うみ)を出したり皮膜ごと摘出する手術をします。
・翼状片(よくじょうへん)
<翼状片切除術>
角膜に伸びてくる三角状の増殖膜で角膜変形、視力障害を防ぐため剥離(はくり)手術をします。
・ドライアイ
<涙点プラグ挿入術>
涙の量が少なく、乾燥で目が傷んだ場合、人口涙液で対応できない時に、涙点(排出口)にプラグを挿入する手術をします。
・眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう)
<結膜・眼瞼腫瘍切除術>
瞼(まぶた)の周辺のイボや黒子(ほくろ)を含む腫瘍をレーザーで取り除く手術。
・眼瞼下垂(がんけんかすい)
<眼瞼下垂症手術>
瞼(まぶた)を開ける筋肉が弱って、目が開かない時に手術で瞼を上げます(上眼瞼挙筋前転術)。また、瞼を挙げる機能が全くない症例には、人工筋肉移植による手術も行っています。
・小児の目の病気
視力発達障害(弱視)、目の位置の異常(斜視)を早期に発見するための屈折検査器械(フォトスクリーナー)を備えております。また、逆さ睫毛や瞼の下がりなども、必要に応じて手術をします。
・眼瞼皮膚弛緩症
(がんけんひふしかんしょう)
<皮膚弛緩症切除術>
加齢による瞼(まぶた)のたるみで視界が狭くなる時に、炭酸ガスレーザーで余分な皮膚のたるみを取り除きます。
・眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
・眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)
<内反症手術・外反症手術>
瞼(まぶた)の形を変えて睫毛や閉瞼障害で目が傷つくのを防ぎます。
・角膜移植
<全層角膜移植>
<角膜部分移植>
角膜の病気が原因の視力障害に対して、提供者(ドナー)の角膜を移植します。生着率の良い角膜部分移植(DSAEK)も2008年から開始しています。
・白内障手術
<水晶体再建術>
<白内障眼内レンズ>
濁った水晶体を超音波で砕いて吸引し人工眼内レンズに置き換えて視力を改善します。
多焦点眼内レンズ(遠近両用)を用いた白内障手術もおこなっています。
・緑内障手術
<流出路再建>
<濾過(ろか)手術>
レーザーや薬で効果が無い場合に眼圧を下げるため、房水の排出路を作成したり排出管の壁を切開し開放する手術。
<眼内法による低侵襲緑内障手術(MIGS)> 房水の排出管に世界最小のインプラントシャントを挿入する手術や顕微鏡ミラーを用いて排出管をマイクロメスで切開開放手術。手術時間が短いので(約15分)早い回復が特長です。
<緑内障治療用インプラント挿入術> 眼球壁に房水をチューブシャントで溜めるプレート(アーメド緑内障デバイス)を設置し、より確実に眼圧を下げます。
<マイクロシャント挿入術> 眼内から外へ房水を導くチューブ(プリザーフロ)を挿入し眼球壁に固定し、眼圧を下げます。
・原発閉鎖隅角緑内障
<レーザー虹彩切開術>
急性緑内障の発作、またはリスクのある目(閉塞隅角眼)に予防的にレーザーで虹彩を切開する手術。
・糖尿病網膜症
<増殖性網膜症手術>
中程度まではレーザー光凝固術で対応しますが、進行増悪した場合は硝子体の増殖膜を郭清する手術をします。
・網膜剥離
<網膜剥離手術>
網膜が破れたり、眼底出血の合併症として網膜が剥がれた時に再接着させる手術。
・黄斑円孔
<網膜黄斑円孔閉鎖術>
網膜剥離の一種で、視力の中央部分に穴があいて視力低下が起こる為、穴を塞ぐ硝子体切除+ガス注入をする手術。
・黄斑上膜
変視症や矮観症の原因となる網膜にある増殖膜を剥離除去する手術。